僕が恋人との関係を燃やす1567638992987473789個の理由

経済学書のようなタイトルを付けました。

最近同じことばかりを考えていて、そしてこれを相手にどうやって伝えようか、そもそも伝えるべきなのかを考えるために書きます。

 

まず、私は恋人のことをきちんと見たり考えたり知るということが出来ていなかった。どういう人なのか、どんな人付き合いをするのか、好きなものは何なのか、今までどんな生き方や育ち方をしてきたのか、そんなことをちゃんと知らないまま、勝手に妄想して相手像を作り上げ、その幻に勝手に恋をした。相手からすれば至極迷惑極まりない話である。

そして交際を申し込み、そしてそして不幸なことに、相手も受け入れてしまった。

 

ここからは推測であり、実際に見たり聞いたことではないので確証もクソもないが、私の中で結論が出てそして一つに繋がったので書いてみる。

 

 

彼は私をデートに連れ出そうとしたり、そもそも一緒になにかをしようとしない。「それは、私のことを好きではないからだ」と私は思っていた。そしてそれを私は責めることを2度した。1度目は「私と仲良くなろうとしないのは、わたしのこと対して好きじゃないから?」と聞き、2度目ははっきりと私のこと好きじゃないんだねと詰った。

1度目の質問に対して彼は「俺らが仲良くないという発想がなかった」と答えた。そのときは、彼がなぜそう言うのかまじで意味不明だった。2度目の詰りに対しては「俺のキャパの狭さが出ちゃったんだね」とわけのわからんことを言った。これは今でも正直わけわからん。

 

彼が私をデートに誘わない理由の答えは、彼の人との付き合い方や人に対する姿勢にあった。

彼は、友達が少ない。その理由は、人が不愉快になることを考慮せずに、自分の言いたいことを相手の立場に関係なくずけずけ言うので、他人から一線引かれているところや、そもそもハナから人と仲良くする気がないから人が寄ってこない。人が寄ってこないから、周りにいる人が少ない。

友達や知り合いが多い人は、人と人の間には距離感というものがあって、そしてそれは相手によってかなり違うことを無意識下に、人付き合いの中で体感してきている。多分彼はこの感覚をあまり知らない。だって周りに距離感を比較できるほど人がいないから。だから、ただ周りになんとなくいる受け入れてくれる人=仲良い、くらいなのではないだろうか。そしてその程度の関係だと、休日に頻繁に遊びに行ったり、面白いところに一緒に出掛ける、ということも、多分、ない。そもそも、周りにいてただ少し喋ってるだけで十分距離が近い(と思っている)のでそれ以上仲良くなるという発想もないし、ましてやもともと人と仲良くする気も薄いから、相手を誘うとか他人を喜ばせるといった習慣も、決定的に、ない。

以前彼が、出会い系サイトで知り合った女の子に、水族館に誘われて行った話をしてくれたことがある。彼は動物が好きではなくて、そういうところに行ったときにどういう反応をしたらいいかわからない、水族館は元から苦手だ、と言っていた。「じゃあどうして水族館以外の場所に行かなかったの」と聞いたら、「ほかに代替案がなかった」と答えた。そのときはなぜ、彼が代替案をもっていないのか分らなかったけど、多分彼は、他人と一緒に行って面白い場所を知らないんだと今なら思う。だってもともと他人と仲良くなるために出掛けたりすることがないから。そして人との仲良くなり方も知らないから、「それは苦手だから出来ないけどこれならできるよ(だからこっちの方法でなかよくなろう?)」という提案も出来ない。

私と知り合ってすぐのとき、毎晩2時間とか3時間、電話をしていたことがあった。そして付き合ってから「俺は電話は苦手であのときは結構無理してた。」と言ってきた。驚いたしなんでそんな騙すようなことするのか、そもそもあなたから電話しようと誘ってきたことすらあったじゃないかと思い、「無理するならしなければよかったんだよ」と伝えたら、「したくなかった訳じゃないんだ。それに、「電話よくするの?」と聞かれたときに「あんまりしないよ」と答えたら、話終わっちゃうじゃん…」と言っていた。これも、言われたときは全く理解できなかったし、楽しかったのは自分だけだったのか、あの時間はなんだったんだと随分悲しくなったけど、今ならなんで彼がそんなことしたのかもなんとなくわかる。たぶんこれも水族館のときと一緒で、他に仲良くなる方法を知らなかったんだな…と思う。彼は彼なりに頑張ったんだとすら思う。

 

彼はよく、俺はこんなに人から好かれたことがない、とか、俺はモテるタイプじゃない…とよく口にする。そんなことないと私はずっと思っていたけど、同性からも異性からもそんなにモテるほうではない彼にとって、わたしはきっととても仲が良い存在なのだろう…。だからこれ以上仲良くなるという発想がない。

これが、デートに誘ってくれない答えなのではないだろうか…。

 

私は愛想が比較的良いほうで、多くはないが周りに人がいる。そして、同性でも異性でも、わたしに対して好意を持ってくれた人はみんな、一緒に出掛けようとしたり、面白いところに連れて行ってくれたり、楽しいことを共有しようとしてくれたし、自分も好意を持った人に対して、そうしてきた。だから、そうしない彼は、私のことを好きだと思っていない、と私は思っていた。でも、好きとかそうじゃないとか、そういう問題じゃなかったことに気付いた。

 

 

彼は「俺と付き合ったら俺はめちゃくちゃ尽くすから、相手は離れていかないんだ…」と言っていたことがあった。そして元カノと付き合っているとき相手に頼まれて、毎朝モーニングコールをしていたことや毎日家に泊まりに行ってあげたことをよく口にする。そして「俺はものすごく色々やってあげたけど、相手がそれ以上求めてくるから、無理になって別れた」と言っていた。

わたしは「俺は尽くす」という言葉をクソ真面目にまともに受け取ってしまい、自分に対してそうしてくれない彼を恨んだりした。そうしてくれないのは、私のことを好きじゃないからだ…と勝手に落ち込んだりもした。

そもそも「尽くす」という行為は人によってやり方が違うのに、私は今まで自分を好きになってくれた人がしてくれたこと=尽くすと決めつけ、彼がそれらをやってくれないことを嘆いた。

’’モーニングコール’’という単語を彼の口からきいたとき、すごく懐かしい感じがして、それはなぜなのかを考えたら、そういえば高校生くらいのときに流行っていて、自分も仲がいい子とやりあったりしていたことを思い出した。でもそれは些細なことで、そんなことを他人にしてあげたなんて、わざわざ覚えてなかった。きっと彼は、他人に何かをしてあげるという習慣があまりなくて、だからとても印象に残るし、とても労力をつかうことなんですね…。

多分彼の言う、「相手に尽くしてた」は相手に言われたことをただなぞってやっていただけで、そして彼にとってはそれは大きなことだから、「とても尽くしたぜ」になったのではと思う。

 

 

人は生活する中で、人とうまく付き合っていくことと自分を変えないことを天秤にかけていて、そして彼は今までずっと、自分に合わせてくれる人といたり、自らが人と合わせるという行為をしてこなかったため、結果的に人と向き合う、仲良くなる、関係を築くということが壊滅的に下手、というかできないのかもしれないという結論に至った。

 

そして例えわたしと向き合ったとしても、私に今まで関わってくれた人たちが当たり前にわたしに与えてきてくれたものを彼は持っていないから、彼が出来ないことを頭ではわかっていても満たされることはないだろうし、そして彼も向き合おうと努力すると、疲れて投げ出すしそもそもそんなこと頑張る必要性も見失うのであろう。。。

 

私が理想を作り上げて、彼に押し付けてしまったことが事の発端だなぁ。。。

本当に申し訳ないことをしてしまった。