情緒

きみと別れて ぼくは石ころになって
蹴っとばされて 転がって つかれた
出逢えた喜びは いつも一瞬なのに
どうして別れの悲しみは 永遠なの

銀杏BOYZ 東京


ふと思い出しては、いつも心で確認する。
この曲に出会ったのは、高校生の時で、もうすぐ10年くらい経つ。あの頃すでに銀杏BOYZはもう古かったから、今はさらに古いものになっているのかも。

出逢いと別れが、人よりもすごく多い気がする。別れの悲しみには予防線を張るようになった。緩和しようと、少し前から距離を測っておく。でも、きっとあれに慣れる日はこない。

大人になったら、別れは精神的なものに、物理的なものも加わった。
学生の頃は、絶縁しても会う機会や目にする機会は多々あって、また人づてに情報が入るため、物理的な距離はそれほど感じなかった。

今は、「もう二度と会うことがない」という恐怖がある。
お互い会う意思がないから、もう会えない。街で偶然すれ違うなんて、きっと仮に同じ街に住んでいたとしてもすごい確率だ。
共通の知り合いが少なければ少ないほど、それはより確実なものになり、お互いに会わないと決めたそこから、今まで少しでも交わり、寄り添った線が、もう今後二度と交わることがない。
そんな恐ろしいことあっていいのですか。